詐欺師の恋

「あの…それ、お姉ちゃんとお兄ちゃんは、わかるけど…私は、まだ早くない?」




隣からの突き刺さりそうな視線に耐えながら、私もやっとのことで訊ねる。




だって、私、まだ25だもん。


10個も上の姉とは訳が違う。



しかも半年のタイムリミットなんて、有り得ない。


主張が通れば、私だけは免除される可能性はある。



縋るような目で、母を見上げるが。




「駄目よ。面倒だもの。」





一蹴された。




しかも、面倒って…理不尽だ。




その上、姉に鼻で笑われた。





「そもそも、なんでそうなったわけ?」




姉が腕組みをしながら言えば。




「おばあちゃんが、そう言ったからよ。」




思いも寄らない角度からの返答だったので、一同が目を見開いた。





「おばあちゃんが?なんで?」





我が家の父は普通のサラリーマンだ。




だけど、父方の祖母は実は金持ちで。




地主だから、中々の権力を有している。




会社も持ってたかもしれない。




でも、ほとんど会っていないから、よくは知らない。