詐欺師の恋

―やたら多いなとは思ってたんだよね。




私は手持ち無沙汰で、仕方なくソファに座る。



肌に馴染む感じが、丁寧に使い込まれてきたことを物語っているようだった。



三人は掛けられる大きさだ。



前にはローテーブルがあって、テレビももう繋がっている。





だけどテレビを見る気は起きなかった。




「あー…」




背もたれに深く腰掛けて、天井を仰ぎ見る。




「どうしたらいいの…」




自分から啖呵を切ってしまったのはいいけれど、拭いきれない弱音が口をついて出た。





どうしたら、好きになってもらえる?



どうすれば。



傷は癒えるのかな。





「眠…」





寝不足の上に、肉体労働。お腹はいっぱい。





必然的に睡魔が襲う。




知り合いから、友達。





友達から恋人になるにはどうすればいいんだっけ。





中堀さんが、目の前から消えないでいてくれたから有頂天になってたけど。





私達の今の関係って、なんだろ?





友達?それとも単なる知り合い?





あー…わかんない。