詐欺師の恋

「ただいまー」



満腹になって帰った私は大分片付いた家に挨拶する。



すぐ近くのファミレスだったので、帰りにコンビニに寄って、お泊まり道具一式を揃え、二人、歩いて来た。




「シャワー浴びてきたら?」




後ろで鍵を閉めた中堀さんが、さらっとそんなこというので、私の小さな小さなハートはドキッと跳ねる。





「しゃ、しゃわーですか…」





「汗、かいたでしょ?」





固まる私の脇をスタスタと通り過ぎ、リビングへと向かう中堀さん。




家の家具はベット以外は中堀さんのマンションで使ってた奴じゃなくて、かといって新調したものでもなさそうだ。



今度はいい味出してる茶色がメイン。



リビングにはアンティーク調の皮のソファが置いてある。




中堀さんは、そのソファの背に、パサ、とコートを掛けた。