詐欺師の恋


でも、本当は違う。




「あの鳥の色は、そのままで良いんです。何にも染まらない、白のままが良いんです。青い海の中で、あの鳥の白は、一際目立つ物だった。何にも代わることのできない、大事な色だった。それを誇るべきだった。」





だから。



だからね。




「中堀さんの名前の、、アオは、、、お父さんが、中堀さんのことを見て、見つけた色なんです。」




青く、澄んでない。




中堀さんはそう言った。




違うの、そうじゃないの。




「お父さんは、中堀さんに青い空になれなんて、言ってないんじゃないですか?」




だって。


お父さんが言いたかったのは。


きっと。




「最初から、中堀さんの持っている色が、青く澄んでたから」





君の色は、青なんだ。



澄んだ、青なんだ。




そう、伝えたくて。



名前を付けた。





「だから、、青い空を生きてるって、付けたんだと思うんです。」