詐欺師の恋


10分後位には、テーブルの上にきちんとした朝食が並べられていた。



ポテトサラダ(私の爆発卵入り)、人参ポタージュ、トーストの上にはこんがりベーコン。


おいしそうな香りの、コーヒー。




「ほら、いつまでもいじけてないで」




ソファの影から、ぐすぐすと鼻を鳴らし、テーブルを見つめている私に、中堀さんが声を掛ける。




顔をぷいっと背けるけれど。




なんて美味しそうな匂いなの。



どうして嗅ぎ付けるの嗅覚。




きゅるきゅるきゅぅ




どうして鳴るのお腹。




「お腹は正直だよなぁ。」




中堀さんだってうそつきじゃん。




完全にいじけモード突入。






「食べれば?」




それだけ言って、席に着いた中堀さん。




素直さって、こういう時必要ですよね。



ほんとなら、食べたいのに。



その一言が、中々言えない。




だって!



これじゃ、私ただの役立たず!