詐欺師の恋


怒り任せにドスドスと音を立てて階段を下りる。


風邪ひいてる中堀さんの方が良かった!




あー、でも、昨日一昨日の中堀さんは可愛すぎで、心臓に毒だけれども。




だけど、意地悪な中堀さんに完璧戻っちゃうのもなんか嫌だ。



もう一回風邪をひかせるか。




そんなことを考えながらキッチンへ。



とにかく昨日何も食べないで寝たから、びっくりするくらいお腹が空いている。いや、もう通り越している。



ちゃんと食べないと。



しかも、中堀さんは明日ライブが待っている。



今日しっかり最後の休みを取ってもらわなくては。





食材は昨日買い込んできた為、幾らでもある。




何にしようか。



中堀さんはもうお粥じゃなくて大丈夫そうだし。



料理のできる女ではない私が、出来るもの…



うーん。



手を洗って冷蔵庫の前に立って思案する。



ちょっと、待って。



私、何が作れる?