詐欺師の恋

美少年。


しかも、写真撮られてるの気付いてないっぽい。


中堀さんの幼ない頃の横顔は、子供らしからぬ、大人っぽさで。


この男の子が一体何を考えているのか、何を思っているのか、察するのはきっととても難しいことだったんだろうと思った。



それは、今も、だけど。


中堀さんの表情の変化は、詐欺師である時と全く違う。


演技では、表わせるけれど、本当の意味では、感情を表わすのはとても苦手な人なんだろう。




そんなことを考えながら、外れてしまっていた止め具をきれいにはめる為に、一度外して写真を入れ直そうとした。




ら。





「何か書いてある。」




写真の裏側に、さっきの手帳と同じ筆跡で文字が書いてあった。





―空生、小学校5年生。




まず、その事実に驚く。高学年の体つきではなかった。




更に下に続く文字を、声に出して読みあげる。





「白鳥は、、哀しからずや…空の青、、、うみのあをにも染まずただよふ…?」





これって、確か―




「短歌…?」