詐欺師の恋

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September30



今日もまた、髪の毛のことで、苛められていた。


やはり咲哉達だ。本当に手の焼ける子たちだ。


でも咲哉も自分をそうやって大きく見せることで、自分を守ってきた。


怒鳴ることはしたくない。


見つけて止めれば、咲哉達は直ぐに何処かに行った。


どうにか心のケアに持っていければいいのだが。



グランドに突っ立っているあの子に、綺麗な色だねと髪の色を褒める。


いつものことなのだが、そう言うと、私を睨みつけるような目をする。


私のことが嫌いなのか、髪の色のことについて言われるのが嫌なのか。



それにしたってあの子には名前が必要だ。


頼る親戚も居ない。


ずっと考えているのだが、まだまとまらない。



ただ、私はあの子を引き取りたい。


本来なら、立場上私がこんな感情を抱いてはいけないのだけれど。


当然、反対があることは想像できる。


しかし、この手で、あの子を育てたい。


あの子には、裏切りのない愛を教えてあげなければ。



それは、沢山愛された者の使命だ。

決して、傷の舐め合いをさせてはいけない。




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