詐欺師の恋

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September11


昨晩、様子を見ていたが、他の子供たちとは離れ、夕飯もほとんど食べなかった。


夜見回りに行った時も、静かにしてはいたが、眠っていないようだった。



今日は、案の定咲哉(さくや)たちにからかわれていた。髪の毛が金色だから、子供たちの目には珍しいのだろう。



抵抗もしなければ、声を発することもしない。


ある程度、こちら側が言った事は理解できているようだが、言葉の教室に通わせるべきか。



目処がつけば、小学校に通わせなければならない。


馴染むことができるだろうか。


心配だ。



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毎日毎日、欠かさずに、中堀さんのことが記録されていた。


そのどれも、会話のない接触ではあったけれど、愛のある目線で書かれている。




そして。




読んでいくうちに、必ず書かれている言葉に気付く。






―今日も一人で、空を見ていた。




これだけずっと晴天が続いたわけではないだろうから、恐らく、雨の日も、曇りの日も、見ていたということになる。