詐欺師の恋

「…なんだかなぁ。」



中堀さんの寝顔を見つめながら、ふぅと小さく溜め息を落とした。


ベット脇のライトを点けて、そっと立ち上がる。





―調子が狂う。





今まで知らなかった中堀さんに、ドキドキしっ放しだ。





それでも、やっぱり、すごく好き。



それは変わらない。



前よりもっと好きになったんじゃないかとも思う。




熱がある時限定なのかな。



いつもこんなだったらいいのに。





頭でそんな風に考えながらも、自分自身に笑ってしまう。




それじゃ、中堀さんじゃなくなっちゃうか。






「…おやすみなさい」





そぉっと呟いて、部屋の電気のスイッチをパチンと消した。