詐欺師の恋


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「そーゆーことか…」




買い物を終えて帰宅した私は、地面に置いた大荷物を前に溜め息を吐いた。



とりあえず米は3kあれば十分だと思う。



でも野菜とか肉とか調味料とか諸々買ったから、本当に重い。



だから開けて貰おうと玄関のチャイムを鳴らしたのだが。




「ったく。留守番もできないのかなぁ。」




誰も出てこないのだ。



どうやら、中堀さんは外出したらしい。




唐突に渡された合鍵の意味を今更理解した私。



阿呆過ぎる。



でも、確かにさっきわかったって言ってたのに。



あんの、嘘吐き野郎。



ちっと舌打ちをして、ポケットに入っていた鍵を取り出した。





「よいっしょっと…」




多すぎる荷物に悪戦苦闘しながら、中に入ると、室内が出た時と少し変化していることに気付く。




「片してたのかな…」