詐欺師の恋

なんか、珍しい中堀さんを沢山見ることができて嬉しい。




「後でやってる病院調べますから、ちゃんと行って下さい。」



「いかない。」



「駄目ですよ、そんなんじゃカウントダウンも身体持ちませんよ。」



「大丈夫。寝れば治る。」




私はすすぎ終わったお皿を水受けに乗っけて、水を止めた。




「じゃ、買出しに行ってきますから、留守番していてください。」



タオルで手を拭いてから中堀さんの方に向き直ると、中堀さんがさっきと同じ位置で、ソファの背もたれに顔を乗っけている。



それはそれは、不服そうな顔をして。




「何か、文句でも?」



「…あんた、性格悪いよ。」



「・・・・」




いや、私悪くないでしょ。



あーでも、この感じ。


いつも逆にいじられてるから、ちょっと新鮮かもしれない。




「中堀さんは体調悪いんだし、この家には食材が水以外何もないんだから、しょうがないじゃないですか。」




さも、当然のような顔をして言えば。




「いじわる」




すごく可愛いとしか言えない反応が返ってくる。



もう、どうしてくれよう。