詐欺師の恋

言って直ぐに、はっとする。



「・・・・」




しまった。


中堀さんがぽかんとしている。




「…さぁっ!じゃ!私お粥作りますね!」





下手な切り替えをして、私はキッチンへと急いだ。




というか、穴が開く位中堀さんに見つめられている状況に耐えられない。






―私だけに、なんて。




自分で言ってて、恥ずかしくなった。



本心だけど、キャラじゃない。



中堀さんだって驚いたに違いない。




あーやだ、もうやだ。




パタパタとうちわのように手で扇いで頬の熱を冷ます。



これじゃ、中堀さんと面と向かっていられないじゃない。




気を紛らわすように、本来の目的であるお粥を作るために、出来合いのご飯と水を小鍋に入れ、火にかけた。