すると、先ほど少女が倒した巨大な何かが立ち上がり、ポリュペモスなる者は少女を睨んでいた。
 ポリュペモスは森の木々など簡単に倒せそうなほど巨大で、目とツノが一つ。
「ポリュペモス様、これで私を解放してくださ・・・」
「ガハハハハハ」
「ポリュペモス・・・様?」
「バカかお前!!そんな約束など知らんわーーー。お前もこいつ同様に例の物を見つける道具にしてやる!!」
「そ、そんな〜」
 バンディットは見る見る青ざめていくと同時に、絶望からか顔から生気がなくなってしまっていた。
 それを見てかわいそうに思えてきた少女の思いは一つしかなかった。
「ちょっとアンタ、女の子にそんなことしていいと思ってるの?」