猫ちゃん先生とインスタント魔女

　しかも、巨大な何かはバンディットを手放し、少女はカバンに道具を詰め込むように入れ、バンディットのところへ走った。
「バンディットさんバンディットさん！！」
「・・・・・う〜ん」
「起きてくださいバンディットさん」
「・・・あなたは」
「よかった目覚めて。早く逃げましょう」
「・・・・・」
「どうしたんです？」
「・・・ごめんなさいね」
　不気味な笑顔を浮かべたバンディットを見て、少女は悪寒を感じたのか、バンディットを突き飛ばした。
「よかったあなたが身代わりになってくれて。おかげで助かったわ」
「助かった？」
「このお方と取引したの。ですよねポリュペモス様」
「ポリュ？」