虚しく響くバンディットの声を背後に、少女とマタナイはあのお花畑へと走るのであった。
赤い森の赤さはどんどん濃く変化していき、周りのわずかにあった緑もなくなっていた。
更に静かだったはずの森から異様な音も聞こえて、少女の身体は先ほどバンディットと同様で寒気がした。
「ねえあのお花畑まだ?」
「おかしい」
「おかしいって?」
「森のやつが動いている」
「動く?」
「どうやら森自体がオイラたちも逃がさないようにしているようだ」
「な、何で?」
「・・・森に戻ってきたからじゃないか?」
「戻ってきたから?」
「この森は本来魔女以外は入っちゃういけないんだ。バンディットが魔女の帽子を脱いで森に留まるから」
赤い森の赤さはどんどん濃く変化していき、周りのわずかにあった緑もなくなっていた。
更に静かだったはずの森から異様な音も聞こえて、少女の身体は先ほどバンディットと同様で寒気がした。
「ねえあのお花畑まだ?」
「おかしい」
「おかしいって?」
「森のやつが動いている」
「動く?」
「どうやら森自体がオイラたちも逃がさないようにしているようだ」
「な、何で?」
「・・・森に戻ってきたからじゃないか?」
「戻ってきたから?」
「この森は本来魔女以外は入っちゃういけないんだ。バンディットが魔女の帽子を脱いで森に留まるから」


