猫ちゃん先生とインスタント魔女

 怖くなった少女の顔に汗が流れ、優位に立っているはずのバンディットの身体の震えは更に増していた。
 やれやれ仕方ない。またオイラが・・・。
 いつものようにマタナイは得意技の準備を始め、それと同時にバンディットに隙が出るのを伺った。
「お嬢ちゃん、あなたは知らないでしょうけど、あなたみたいなお人好しは一生出られないわよ?」
「出られない?」
「さっき大主様のはな・・・、いいえ。私が教えられるのはここまで」
「そ、そんな。教えてくださいよバンディットさん」
「ならあなたは私が得するような情報はあるの?」
「得するような情報・・・」
「ほらないじゃない。だからアンタのこれをあの化け物に渡して・・・」