「いいか?獲物も恋も自分で奪いに行かないとダメだぞ?この赤い果物みたいな展開はないからな」
「でも私としては運命の赤い・・・」
「だ・か・ら、その考えが甘いんだよ。友人の葵とか言ったっけ?ぶっちゃけどっちが可愛いんだ?」
「・・・100%葵です」
「お前からはメス特有のフェロモンもないし、仮に出たからって付き合える保証はないしな」
「・・・・・」
「はぁー。よし決めた、お前もオイラみたいにアイツから白い果物を狩れて」
「でも私運動は」
「カバンを開きな」
 言われたとおりカバンを開くと、マタナイがカバンの中を引っ掛け回し、何やらマジックハンドみたいな物が。
 しかも先端は人の手をしていて、まるで生きているように動いた。