ふふふ、大量大量〜♪やっぱりオイラは天才だ。
 二足歩行で低い木が落とした果物を拾い、少女のもとに帰ってくるのであった。
「ほら食え」
「え?でも毒が・・・」
「よく見ろ。白い果物だろう?」
「ね、猫ちゃん先生が先に食べて」
「疑り深いやつだな〜」
 シャリ。
 器用に前足で白い果物を食べるマタナイ。
 よほど美味しいのか、一個をすぐ食べ終えると更にもう白い果物に手を伸ばし、少女もその白い果物を手に取り食べた。
「これ美味しい〜」
「だろう?ちょっと水分が多いが、ノドを潤すのには最適さ」
 ふたりはその場に座って白い果物だけを食べ、都合よく落ちてくる赤い果物が辺り一面に広がった。