「なら食べてみたらいいさ。何があってもオイラは知らんぞ」
「・・・・・」
 果物を口元に持っていき、口を開いて食べようとするが、見たこともない果物に警戒してか食べるのを止めた。
「食べないのか?」
「猫ちゃん先生にあげる」
「だから毒が入っているって言ってるだろう」
「猫ちゃん先生は毒ばかり吐くから大丈夫じゃない?」
「上手くないんだよ」
「それよりノド渇いた」
「うるさいや・・・。ちょっと待ってろ」
 と言ってマタナイはポツンと生えた一本の背が低い木の横へ。
 ネコキック!!
 するとその木は根を足のように使って逃げ出し、マタナイは猫の雄叫びをあげて歓喜の声。