猫ちゃん先生とインスタント魔女

「猫ちゃん先生みたいな空気読めないもんが、モテるはずないでしょう」
「何を!?メス猫から何百回も求愛されているんだぞ!!」
「どうだが」
「もういい。早く火を消せ」
 イヤイヤ火を消す少女。
 先ほど煮た鍋の中にはニマーモンドは何故かなくなっていて、代わりに鍋にはトロみのついた透明の液体に。
 オットトト。
 カバンの中にあったビンにそのトロみのついた液体を全て入れ、マタナイは鍋を綺麗に洗い片付けた。
「猫ちゃん先生終わった?終わったなら帰るよ」
「何を言っているのだ?これは晩御飯に入れる隠し味だぞ?」
「晩御飯?」
「今住んでやってるやつの作る料理はコッテリしたものばかりだからな。これを入れてあっさりさせようと」