猫ちゃん先生とインスタント魔女

 マタナイは再び魔法の杖で鍋をかき回し始め、かき回しては舐め、かき回しは舐めてを繰り返す。
 一方、少女は信じられないという思いの反面、友情より愛情を取った葵にやるせない気持ちが芽生えた。
「おい、そろそろ火を消してくれ」
「・・・猫ちゃん先生」
「またか?質問ならさっさとしてくれ」
「明日からどう葵と接したらいい?」
「そんなことオイラは知らん」
「猫ちゃん先生が余計なことを言うからだよ。半分は猫ちゃん先生が・・・」
「アホーーーーー!!オスはメスを、メスはオスを好きになるもんだ。悪いとしたらお前だ!!!」
「何で私が!?」
「告白はしたもん勝ちだ。そいつが本当に好きなら好きって言え!!」