やって参りました。

青峰男子プレゼンツ!!

メイド喫茶!

なんと、なんと、メッチャ混んでます!

「スゴイ混んでるね?」

その混みようはメイド喫茶の教室からその隣のたこ焼き屋を妨害するほどの列をなしていた

「そーだな、たこ焼き屋にしとくか?」

こんなに並んで入るのもやだしなぁー

「オイ、オイ!そんな事言うなよ〜」

背後から声がした

振り向くと私が見上げるほど高身長のベストを着たホスト系男子がいた

ちなみに私、身長165cmあります。

たぶん、このホストは180cmくらい?

「よっ!京ちゃん!女の子とデート??珍しいなぁ〜」

あからさまに京君は嫌な顔してホストをみる

「はい!嫌な顔すんなっての!あっ、オレは菅井礼央、よろしくー。かわい子ちゃんのお名前は?」

かわい子ちゃんって本当にどこのホストよ⁉︎

「うっせ、黙れレオ!」

「うわ!焼き餅か?ヤキモチか?」

焼き餅って馬鹿なの?

ウケるけど、ウケない

余計京君は嫌な顔をする

「うちのメイド喫茶に入りたいんだろ?」

「はい、まぁー」

一応はいと言ったが、京君は嫌な顔のまんま

「じゃー、行こう! オレの権力でゆうせーん!」

私はホストに手を引っ張られた

だが、反対の手を誰かに取られた...

「え?」

思わず声をあげてしまった

それは京君だった

京君は黙ってホストの手と私の手をほどいて、メイド喫茶の入り口へ向かった

「はぁー、京ちゃんは独占欲が強いんだから!」

独占欲って、私は京君の彼女じゃないのに...