…あたし、間違えちゃったかな⁉︎
でも、絶対ここだ…
お母さん、どういうつもり…⁉︎
『…あの、何ですか?』
「あっ!す、すみません!!あたし、ここにお世話になる者なんですが…」
『あぁ。…ちょっと待ってて』
すると、
ガチャッ。
鍵が開く音が聞こえると、
中から人が出てきた。
「…えぇ⁉︎ど、どうして⁉︎」
な、なんで…⁉︎
あたしの頭の中は現状に全くついていけてない。
「よう、久しぶり。瑠奈」
「ひ、久しぶり。…紘くん」
家の中から出てきたのは、
幼稚園の頃からの幼馴染み、
五十嵐 紘。
彼とは高校まで一緒で、
大学からはそれぞれの進路へと向かったので、会うのは久しぶりだ。
それに、
高校生のときよりも大分大人になっている。
背は少し高くなっていて、顔立ちも前よりかっこよくなっていた。
昔からモテてたけど、大学ではもっとモテてただろうなぁ。
でも、彼は昔からクールで無愛想。
何よりも、
彼女を一度も作ったことがなかった。
幼馴染みのあたしなら、
すぐ気付くはず。
今はどうなのかな?
…ってか、
もし、居たら一緒に暮らしちゃダメなんじゃないのか…⁉︎

