そして、出勤日の前日。
「瑠奈!引越し先決まったわよ!」
「えぇ⁉︎相手の人、了承してくれたの?」
「もちろんよ!ほら、早く準備して行きなさい!明日からでしょ⁉︎」
そう言って、
お母さんはまとめておいた荷物を運び出す。
「荷物は業者さんに頼んでおくから、瑠奈は直接ここへ行きなさい」
お母さんに渡されたのは引越し先の住所だった。
「…ありがとう、お母さん」
「頑張りなさいよ。何かあればいつでも連絡ちょうだいね」
「うん。…じゃあ、行ってきます」
あたしは、そう言って、
新しい人生への一歩を歩み始めようとしていた。
しかし、
この一歩が、
あたしの人生を大きく変えようとするとは思ってもいなかった。

