お風呂も入り終わり、リビングに戻る。
紘くんはソファーに寝転がりながらテレビを観ていた。
「お待たせしました」
「おう。…お前、やべぇな」
「…へ?」
すると、紘くんは立ち上がるとあたしに近づいてきた。
…どうしたんだろう?
「…紘くん?お風呂入らないの?」
「…まだ入らない」
ジリジリと近づいて来る紘くん。
あたしは逃げるように後ずさるが、壁に追いやられてしまった。
そして、紘くんは壁に手をついた。
…か、顔が近い!!
すると、紘くんはあたしの眼鏡を外した。
顔がぼんやりと見える。
「…お前のギャップ、萌えるな」
「…え?」
紘くんは、あたしの濡れた髪にキスを落とした。
「…いい匂いする」
「…ど、どうしたの⁉︎」
「…お前の今の姿見たら、どんな男でも意識しちゃうだろ」
「な、ないよ!あたしは地味でダサい女なんだよ…?」
「…お前はほんとに何も分かってねぇ。眼鏡外して、髪を下ろした今のお前はすげぇ可愛いんだよ」
…そ、そんな訳ないじゃん!
冗談にも程があるよ…
あたしなんか全然可愛くないもん…
「か、からかわないで!」
あたしは、紘くんから逃げようとした。
しかし、
腕を掴まれてしまった。
「…きゃっ!」
そして、
体勢を崩したあたしは、そのまま倒れ込んでしまった。

