部屋も片付き、あたしは夕飯を作ることにした。
「紘くん、何か食べたいものある?」
「んー、お前の得意料理がいい」
「うーん」
あたしは冷蔵庫を開けた。
…よし。
この具材があればオムライスが作れる。
…出来た!
こんなに真剣に料理したのは初めてかも。
でも、お陰で上手く作れたかな。
「出来たよ」
「…おっ!オムライスじゃん!美味そう」
「紘くん、好きだったよね」
「…覚えてたんだ」
「うん。それに、ちょうど具材が揃ってたから…」
「いただきます」
…うわぁ、すごく緊張する。
人に食べてもらうのって、
こんなにもドキドキするんだぁ。
「…ど、どうかな?」
「すっげぇ美味い!お前、いつの間に上手くなってたんだな」
「よかったぁ。…料理するの、趣味だったし」
それぐらいしか、
あたしに取り柄はないから…
でも、
紘くんに喜んでもらえて、
あたしも嬉しい。
もっと、頑張らなきゃ!
「なんか、こうしてると夫婦みたいだな」
「えっ⁉︎そ、そうかな…?」
夫婦って、あたしたち付き合ってもいないのに…
それに、紘くんはあたしのこと好きでもないくせに…
「瑠奈、風呂先に入れよ」
「ううん、紘くん先にいいよ」
「…俺に気使わなくていいからな。一緒に住むんだし、もっと楽にしていいからさ」
「…ありがとう。じゃあ、お先に失礼します…」
紘くん、優しい。
…そうだよね!
あたし毎日気使ってたらお互い疲れちゃうよね!
…でも、難しいなぁ。
あたし、そういうこと慣れてないから…

