オレ達は昼休みが終わり一年生教室に向かった。
あいつは入学式の時に一番前だったのでA組だということは分かっていた。
教室の前には新入生の名前が出席番号順に張り出されていた。
...
阿部香菜帆と書いていたがオレには読めなかった。
「おい、いくぞ」と蓮が言い教室に入る。
教室に入るとオレは早速そいつを目で探し回った。
......
「あ!こいつだ!」そいつを見つけた。
蓮が行事について説明をしている中オレはそいつに夢中だった。
説明が終わると一年生一人一人自己紹介をはじめた。
淡々と進みそいつに回ってきた。
「阿部香菜帆(あべかなほ)です。よろしくお願いします。」と言った。
「かなほって言うんだ~」と心で思っていた。
キーンコーンカーンコーンとチャイムが鳴り説明会が終わった。
恋するとどんなことでも気にしてしまうんだな。と思った。