キーンコーンカーンコーン___
私たちはギリギリでHRに間に合った。

クラスの皆も結構ギリギリで、特に問題はなかったみたい。
ふぅ…私の席はと…
私は席を探す。

「ここか!!」
ガラ___
椅子を引き、座る。

隣の人は誰だろう…

「よぉ、また会ったな。」
隣の人から話しかけられる。
こ、この声はもしかして…

「あれ?もう忘れちまったの?まーバカだししょーがねーか(爆笑)」
隣には笑い転げてる西川 慶がいた。

「に!西川慶!!」

「あ、覚えてたんだ。偉いね~!笑」
ニヤニヤしながら言ってくる。
完全に私をバカにしてる…

「う、うるさいな!褒めてないくせに…忌々しいヤツメ…」
皮肉をたーっぷり込めて言ってやった。

「ふっ…おもしれぇ」

「はい!HRはじめるぞー。静かに~!」
新しい担任になった先生がいう。

「じゃあまず先生から自己紹介すんなー!園道 健一(えんどう けんいち)だ!25歳!独身!」
「「ははははは」」
皆から笑が起こる。

「ははっ!」
私も思わず笑ってしまった。
担任の先生、おもしろい!!

「好きな女優は石井さとみ!!可愛すぎるよな〜♡」
先生が乙女ポーズをしていう。

「先生わかるわ〜!可愛いよな!」
圭吾が先生にヤジを入れる。

圭吾って昔からそうなんだよね…
一瞬で皆の中に溶け込んで、でもすっごいバカで。
そんなだけど、そこが圭吾の良いところだよね…!

「なに?あいつのこと好きなわけ?」
隣から不満そうな声。

「いや?好きだけど…幼馴染だからさっ!って何でそんなことあんたに言わなきゃいけないわけ?」

何よこいつ。あきらか機嫌悪そうにしてさ。

「ふーん…あっそ。まー猿には彼氏なんて無理無理、」
またしてもニヤニヤしながら言ってくる。

「何ゆってんの?猿に彼氏も彼女もないでしょ?」
何を言っているんだこいつは。

「お前…マジばかだな笑」
な!また悪口!
クッソ〜ムカつく!!

「じゃあ自己紹介始めてもらっちゃおうかしらん♡」
先生がクネクネしながらいう。
オネエか…笑