「そ、そうかな?
…と、とっ東京はどんな所なの?」


照れ隠しででた言葉は彼女の主張を遮るみたいになって、やってしまったと思った。


「うーん…人と車と建物がいっぱいかなぁ
でも、あたしはこの町の方が好き」



「どうして?」








「隼人がいるからかなぁ…」











予想しなかった返事に僕の鼓動はとても速くなった。
速い上にとてもうるさくて、舞ちゃんに聞こえないか心配だった。




どれだけ目を合わせていただろう。
沈黙が続いて、やっと声が喉を通った。




「それって…どういう事?」






またやってしまった。やっとの思いで出し言葉はは、情けなくて、意味がわからなかった。







「うーん、あたしにもわかんない!」








てへっとおどける姿が妙にかわいくて、
さっきからうるさい鼓動と重なって、さらに大きくなった