私は認めた訳じゃないけど…


拒否権はないみたいで……。



とぼとぼと重い足を運んで家に帰る



「ただいま……。」


「おかえりー!」


ソファーに座ってテレビを見ている玲央君


「あのさ、話って……?」


「まぁまぁ、座って座って!」


私の家だけど、ソファーに座らせられる


「………で、何の話??」


「俺達さ、婚約したじゃん?」



さっきまで笑っていた瞳が


真剣な瞳に変わる



「あー…そうだっけ……?」





「で、高校卒業したら籍入れる。」





「は、はい?!」




え、おいおい?!


籍入れるって……?!


どういう…………こと…?!




「だから、結婚するって事だけど?」


「でも、私まだ認めてないし………!」




意味ぐらい知ってるし!!




「あと、これプロポーズだから!」




プロポーズ……?


婚約だからいらなんいんじゃ…………?




………じゃなくて!




なんで私がプロポーズされてんの?!




「ま、待って……!」




声は届かなくて、ドアの閉まる音だけが家に響く




………なんで…



なんでこんなに……



身体が熱いのかな……