え………

んん?!



「冗談とかやめてよ……!」



もう、これ以上、期待させないでよ



「本気だよ。」



………本気…?



「だから、付き合ってください。」



真剣な瞳に私が映る。


そんな表情にさえも、胸は高鳴る。


でも、好きじゃないと思うんだ。


こんな感情。



「お願いします!」



まさか……返事を求められてる感じ…?


でも……


今は………



「……今は他のこと考えてる余裕無いの!」



なんだか胸の奥がズキズキする


もう……ヤダ……。



「だから………ごめん……っ」



私はこの場を避けたくて、



逃げるように階段を降りていく。



太陽の表情が気になって気になって


なんだか考えているうちに


頭が押されているみたいに痛くなって


目の前がぼやけていて


息ができないくらいに苦しくなって


体がフワフワと浮きそうで


地面に足がついている感じがしなくて


心臓が変な音を立てて……。





もうなんなの………。