「あっ、ここじゃ何だから……」
そう言って玲央の手を掴んで歩き出す。
「おい?どこ行くんだよ……?」
驚いたような玲央を無視して、着いたのは、屋上。
話したい内容は何か分からないけど、
教室で話したく無かった。
………少しでも、太陽の事が気になってしまうから…。
朝っぱらから、たくさんのカップルで賑わっている。
………場所……間違えたな……。
「………えっと!何かあったの?」
勢いよく話を切り出してみる。
「……あー………うん…。」
そう答えながら、ベンチの汚れをはらって私に座らせる。
「あ、ありがとう……。」
………座るほど……長話なのかな……。
少しだけ間が空いたあとに、ゆっくり玲央と目が合う。
そして、悲しそうな表情で口を開いた。
「………ごめん、俺さ……和葉の好きな人分かっちゃったかも…。」

