2人並んで教室に入ると、昨日の女の子達が話しかけてきた。


「和葉、やっぱり付き合ってるよね!」


その言葉にクラス中の人の視線が刺さる。


クラスには、太陽もいた。


でも、後ろには玲央も……。


「………な、なわけないでしょ!」


「じゃあ、好きなのー?」


満面の笑みで見つめてくる。


う……。


ふいに太陽と目が合って


胸がズキズキする……。



「す、好きじゃないよ!もう!」



とっさに出た言葉は、それだった。



なんだぁーと、笑いながらいなくなった女の子達を横目に、


ズキズキと痛む胸を強く押さえる。



なんで………ズキズキすんの………