ジリリリリリリ……


寝ぼけながら時計を見る


時計の針は………



「は、8時?!」



ボサボサの頭で家中を走り回る。


朝ご飯は………食べてる時間ない!


着替えて……歯磨いて………



「行ってきます!」



とりあえず全力で高校へ向かう。


すると、千夏がいるのが見えた。



「ち………千夏っ!おはよ!」


「あ、和葉!もしかして、寝坊ー?」


「正解……!」



やっぱり?、というように笑いながら歩いていると


後ろからものすごい足音がする。


あれ、なんか近づいてくる……?!


怖っ……!



「和葉!……はぁ、置いてくなよ!」



息を切らしながら走ってきたのは玲央。 



「え、いなかったじゃん!」



「門のとこで待ってたし!」



「………ごめん、気づかなかった!」



…………あれ。



意外と………普通………?



告白してきた次の日って気まずい感じだったけどな………。