好きを教えて




モヤモヤとした私の頭にチャイムが鳴り響く。



いつも聞き慣れている音でさえも、すごく
嫌に感じる。



「和葉ー?どうしたー?」



いきなり前から声がする



「な、何が?!」



「何か元気無いじゃん?大丈夫?」



そう言って心配そうにプリントを渡してくるのは玲央君。



「だ、大丈夫!早く前向かないと…!」


「じゃあ、プリント貰ってよー」



あ、プリント受け取ってなかった!



「分かったから、前向いて!」


「はいはーい」



少し拗ねたみたいに前を向く玲央君を見ながら、後ろにプリントを渡す。



なかなか受け取んない。



あれ?



後ろって……誰だっけ……



バッと後ろを振り向くと、



太陽が居眠りをしていた。




あー…!



後ろ…………太陽じゃん……!



しかも寝てるし……!



あー、もう!




とりあえずプリントを置いて前を向こうとする




……と




腕が何かに捕まれている感覚がして、



後ろを見ると、




太陽が、私の腕を掴んでいた。