「玲央君…?!」
「俺の婚約者だから!」
白い歯を見せて笑っている。
「あっ……そ!」
女の子は目を赤くして去っていった。
なんかあの子……怖そうだし…。
まさか……呼び出しで殴られたり………?!
………私の高校生活が………。
「ちょっと!玲央君!」
「ん?」
「それ言っちゃダメなんじゃ……!?」
私が言いかけたところで、玲央君は口をポカンと開けている。
まさか……。
忘れてたとか……?!
「ごめん、忘れてた!」
う、嘘でしょーー?!
「私の高校生活かかってんのに……!」
「でも、和葉は好きな人いないでしょ?」