「………きろ…」
微かな声で私はまぶたを開く。
地面にうつ伏せに倒れている私は、
身体中が痛みに襲われる。
「……………痛っ……」
あまりの痛みに、言葉が出る。
それに気づいた人影が、
私の方に近づく。
そして、手が、
私の頬に触れる。
私は、恐怖で身を震わせる。
そして、目を強く瞑る。
なかなか、拳はこない。
そっと、片目だけ開いてみる。
そこには…
「大丈夫か……和葉……」
いつもの聞き慣れた
優しい声が、目の前にあった。
「れ………お………君………?」
そう、目の前にいたのは……
玲央君だった。
私は
安心して、身体中の力が抜けてしまったみたいだ。

