特別なお客さん。〜あなたとの距離〜

「じゃあ……また、あとで。」

「うん。」

「あともう少し頑張って。」

「大原くんもね。」

「あぁ。」

大原くんはお店へと戻っていった。



ついこの前まではここで大原くんを接客しても、お店の接客マニュアルの言葉しか言ってなかったのに。
敬語で話してたのに。
顔見知り、っていう感じだったのに。


今日は違った。


今は”店員”と”客”という関係ではない。

お互いの”女友達”、”男友達”という関係になった。


前よりも確実に距離が縮まったことを実感した。


少しずつ、少しずつ、でいい。

少しずつでいいから、距離を縮めていきたい。


もっともっと大原くんのことが知りたい。