特別なお客さん。〜あなたとの距離〜

私は予定通り、コルク板とスタンドを買った。
レジに大原さんはいなかったし、いつもの常連さんでもない高校生くらいの子にレジをしてもらった。

大原さんに頑張って話掛けることができたし、(と言っても商品のことを聞いただけだけど…。)今日は少し前に進めたような気がする!
ほんと、ちょっとのことだけど。


普通に、男友達であったら、もっとアピールできる方法とかあるんだろうけど、あくまで、店員と客。
わかることは、ここで働いていることと、名前だけ。
今何歳なのか、どこの学校なのか、どこに住んでいるのか、何の音楽が好きなのか、、、など、何も知らない。

まともに話したこともないため、距離を縮めるのは、男友達から彼氏へのステップアップよりもとても困難だと思う。

少しずつ、少しずつでもいい。
距離を縮めていけたら…。



私は更衣室へと向かった。