特別なお客さん。〜あなたとの距離〜

行列が続き、しばらくレジに立ちっぱなしだったが、ようやく終わりが見えてきた。

あともう少し頑張れば落ち着く!
落ち着いたらトレーとトングを拭いて、商品整理しなきゃ!


「お次お待ちのお客様、奥のレジでお伺いさせて頂きます!」

私が言うと、次に並んでいた人が…

あ。


「いらっしゃいませ、120円の菓子パンが一点、、」
新人の子がレジを打ち、私は商品を袋詰めする。

この前も買いに来てくれてた人だ。
オシャレな人!背の高い、ショッピングモールで働いてるんだろうなーって人!

今日もオシャレ!

「お待たせ致しました!またどうぞお越し下さいませ!」
私はパンを入れた袋を渡した。

パッと目が合う。
私は笑顔で見送った。