特別なお客さん。〜あなたとの距離〜

19時を過ぎ、少しお客さんが増えてきた。
試食を沢山出してるからかな?


レジ周りを整理整頓しつつ、商品整理もする。

レジでノートを書いていると、見慣れた二人の男性の姿が。


(あ……!!)


ートクンッ


私の胸が弾んだ。


だって、それは大原さんだったから。

その隣には玉川さんがいた。




レジには私一人。
もう一人は厨房の掃除をしてくれている。

特にお客さんが多くて混んでいるわけでもない。

大原さんの接客、できるじゃん!!
アピールできるチャンス!!

そう思うと更にドキドキしてきた。

恥ずかしがらずに目を見るんだ!


ドキドキしながらレジで待っていると、来た。

大原さんから。

その後ろには玉川さん。


「お願いします。」

私がレジに背を向けていたわけでもないのに、きちんとこう言ってくれる。
そういうところが素敵だな、と思う。

私は手を出して、トレーを受け取った。
「こんばんは、いらっしゃいませ!」