特別なお客さん。〜あなたとの距離〜

すると、大原さんは電話で誰かと話していた。


かと、思えばパン屋の方に戻ってきてちらっとパンを見て、トレーを手にしたんだ。

電話を切り、数少ないパンを見て、選んでいた。


トレーを取りに来たときに心臓がトクンと高鳴った。

今、レジに立っているのは私。
私がレジを担当できる。

そう思うと、美咲ちゃんと話しながらも、話が頭に入らないでいる。





「おねがいします…。」


「いらっしゃいませ!」


私は満面の笑みだったかもしれない。