特別なお客さん。〜あなたとの距離〜

「付き合うことになって、もうそれだけでも俺は嬉しくてさ。どうすればいいのかわからなくて。連絡も今まで通りにしかできないし。

今日も"彼女"なんだな…って思ってると、その前に宮下さんが顔赤くしてるから俺も余計に意識しちゃって、バイトで珍しくミスするし。」

大原くんが話してくれる。

私と同じだったんだ。って。

「あのさ…"彼氏彼女"だし、名前で呼び合わない?」

少し顔を赤くした大原くんが私の方を向いて突然の提案。

「俺のこと、"陽斗"って呼んで欲しい。
…"心奈"って呼ぶから。」

突然の名前呼びにドキッとした。

「…陽…斗…」

名前呼びにも思わず恥ずかしくなってしまう私。

「うん…それで。」

そうニコッと笑うと大原くんは頭をポンポンしてくれた。
ドキッとした。

「…こんな俺だけど、改めて…よろしくお願いします。」

「…こちらこそ…!!よろしくお願いします!」


付き合って、名前呼びをすることになった私達。
彼氏彼女になって初めての変化だった。