特別なお客さん。〜あなたとの距離〜

バイトが終わり、いつもの場所へ行っても大原くんはまだ来ていなかった。

「ごめん、遅かった!」

走って来てくれた大原くん。

「今日、色々あってさ。」

「はい。」

「え?」

私はそんな大原くんの顔の前にパン屋の袋を出した。

「少しお腹空いてない?ちょっと食べて帰ろ?」


私達はベンチに座って、私が買ったパンを2人で食べた。

「今日ね、玉川さんが買いに来て、大原くんのこと聞いたよ?」

「あ、あいつ行ったんだ。てか、玉川さん…ってあいつも同い年だからさん付けじゃなくていいよ。」

「そうなんだ。じゃあ、玉川くんで。…大原くんが3年前から私のこと気になってたって…。」

「!!…ゴホゴホッ」

「だ、大丈夫!?お茶飲む??」

むせてしまった大原くん。
お茶を飲んで落ち着いてから少し恥ずかしそうに話し始めた。

「ごめん…で、玉川から何聞いたの。笑」

それで、私は玉川くんから聞いたことを言った。

「…やば、恥ずかしい…。」

そう言って大原くんは顔を隠すように下を向いた。