特別なお客さん。〜あなたとの距離〜

日曜日だから電車は少し混んでいた。
空いてる席がなかったから、窓際に立つことにした。

「水族館行くの久しぶり!」

「俺も。」


隣に立つ大原くんをチラッと見る。


私服姿がやっぱりかっこいい。
いつも私好みの服装。
オシャレ。


未だにこうやって話せていること、しかも一緒に出掛けていることが夢みたいに思える。


「はい、チケット。」

「ありがとう!チケット代いくら?」

「いいよ、そんな。よし、行くよ。」

「え、でも!」

「置いてくよ〜。笑」

「いや、置いていかないで!笑」


楽しそうに歩き出す大原くん。

笑う顔が眩しい。


順路に沿って歩いていく。

「この魚可愛い〜!」

「色綺麗だな。」

一緒に水槽を見て、いつも以上に距離が近い。


大原くんの横顔って綺麗だな…
水族館の少し暗めの館内で、水槽の明かりに照らされて、より綺麗だなって思う。