特別なお客さん。〜あなたとの距離〜

…と、次のお客さん…は、一緒に来た人だった。

「お前のオススメ買うことにした。」

「知るか。」

仲良いんだな。

「では、220円、お預かり致します。」

まだそこにいることにドキドキしちゃう。

急に意識し始めちゃって、勝手にドキドキしちゃって、私、どうしちゃったんだろう。

お客さんだよ??

「ありがとうございます!またどうぞお越し下さいませ!」
私は笑顔で見送った。

2人は話しながら帰って行った。

そんな姿を目で追ってしまう私。


相手はただのお客さん。

私は店員。


ただ、それだけ。


なのに、なんでこんなに意識してるんだろう。