特別なお客さん。〜あなたとの距離〜

「もうこんな時間じゃん。じゃあ、そろそろ…。」

大原くんが時計を見て、そう言った。

退勤してからもう、30分は経っている。

「帰ろっか…。」
まだまだ話したい。

だけど、さすがにこれ以上遅いと、お母さんも心配するし…。

「そうしよっか。」



私は自転車。大原くんは原チャ。


「じゃあ…また。」

「うん。バイバイ。」

私は手を振った。

すると、大原くんも手を振り返してくれた。


今までは、名前とどこでバイトをしているか、ということしか知らなかった。

大原くんのことを知れて嬉しい。

それに、話が途切れることなく、ずっと話している。

話していて、すごく落ち着く。