そんなわたしが彼に出会ったのは、サボりでよく利用する保健室の前でだった。 その日は寝不足(前日、小説の応募〆切があって必死に書き込んでいた)で、ふらふらしつつ学校に遅刻していったものの体調がすこぶる悪かった。 まあいつも通り担任の友子ちゃんから 「花火ちゃん、気を付けてや」 なーんて優しくさとされつつ保健室へ。 まあ一時間も寝れば回復するやろ、とだるい体で保健室にたどり着いた時、わたしは彼に出会ったのだ。