野球ボーイ

『屋上からの景色はきれいだな。』

空は澄みきっていて、グラウンドには野球部が練習中。
それを眺めるなか。


『おぃ』
え、大樹、加藤大樹。
やばい、なにしてるんだろう私。

『きゃぁぁぁぁぁ』
とりあえず叫ぼう。私最低。

『あの、ここに来たことは何も言わないでください。』
なんで、敬語。戸惑ってる、落ち着け私。

『うん。なんで、穂乃果はここに？』
ちょっと、穂乃果って下の名前じゃん。
前まで中川っていってたよね。

『複雑なので説明ができないっ』
なんか。強気になっちゃってる。

『そっか、ごめんじゃまして。俺行くわ。』
え。もう行くの？もうちょっと一緒にいたいな。
気持ち伝えるべきかな。
よしっ
軽く深呼吸。すぅーはぁー

『あ、あの･･･』

『公園行こ。』

え･･･大樹から今言ったよね？

『う、うん。下駄箱にいるね。』

『ぉ、おう』

え、何この展開。
1人廊下を歩く、、、

奈々が走ってきたそれにつられて、華奈も。。

『おめでとう。』
本心なのかな。心配してくれてたのに
大丈夫なのかな、自分の態度が悪かったし。

『今日はごめん華奈、奈々』
ごめん。ごめん。ごめん。
『いーよっ楽しんできなっ！』
笑顔で見送ってくれた。